分野遺産分割

遺産分割協議が無効として争われたケースを解決した事例

分野遺産分割

  • 妻を亡くした夫が相談に来られました。
    夫婦には子どもがおらず、相続人は、夫と妻の母親の2人でした。
    夫は、高齢の妻の母親と遺産分割協議を行い、妻の全ての財産を夫が取得する内容の分割協議書を作成しました。
    その後まもなくして妻の母親が亡くなり、その相続人である子らが、高齢の母親は認知症であり、遺産分割協議は無効であるとして、母親の法定相続分の支払を求めて裁判を提起しました。
    裁判官は、遺産分割協議は無効であるとの判断は示しませんでしたが、解決金として、一定額を支払って解決したらどうかとの提案があり、最終的に母親の法定相続分を大きく下回る解決金を支払うことを内容とする和解が成立しました。