養子の氏はどうなりますか

1 親子同氏の原則

養子縁組により、養子は養親の氏を称します(民法810条)。
未成年者が養子となる場合であっても、成人が養子となる場合であっても同様です。

養子が夫婦のときは、新戸籍が編成されますが(戸籍法20条)、それ以外の場合には、養親の戸籍に入ります(戸籍法18条3項)。
戸籍の筆頭者やその配偶者が養親として養子縁組をしたときは、養子は養親の戸籍に記載され、それ以外の者が養親として養子縁組をしたときは、新戸籍を編成します(戸籍法17条)。

養子縁組は、実親子関係を解消させるものではありませんが、養子縁組により、養子は実親とは別の氏になります。
また、養子縁組中、さらに別の養親と養子縁組をすることもありますが、この場合、養子は第2の養親の氏を称することになります。

養子縁組により、養子は養親の氏を称しますが、養子縁組当時存在する養子の子は養親の氏を称するわけではありません。
養子の子が養子と同じ氏であることを望む場合には、氏の変更を行う必要があります。

2 養親の氏を称する必要がない場合

婚姻の際に氏を改めた者が養子として養子縁組を行う場合、その氏を称すべき間は養親の氏を称する必要はありません(民法810条但書)。
たとえば、婚姻において、妻が夫の氏に改めた場合、妻が第三者の養子になっても、妻は第三者の氏を称する必要はありません。

逆に、婚姻の際に氏を改めていない者が養子として養子縁組を行う場合、養親の氏を称する必要があり、さらに配偶者も養親の氏を称することになります。
たとえば、婚姻において、夫が氏を改めなかった場合、夫が第三者の養子になると、夫だけではなく、妻も第三者の氏を称することになります。

3 離縁の場合

離縁をした場合には、養子は縁組前の氏に戻ります(民法816条1項)。
戸籍上も、縁組前の戸籍に入ることになります(戸籍法19条)。

養親が夫婦共同で養子縁組をした場合であって、一方の養親のみが離縁をした場合には、縁組前の氏には戻りません(民法816条1項但書)。

また。縁組後、婚姻によって氏が変更する場合もありますが、この場合に離縁をしても、縁組前の氏には戻りません。
ただ、その後離婚をした場合には、縁組前の氏にもどります。

縁組の日から7年経過後に離縁により氏を戻した者は、離縁の日か3ヶ月以内に届け出ることにより、離縁までに称していた氏を称することができます(民法816条2項)。


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